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2010年10月05日
ドゥアンプラティープ財団(DPF)
貧しい地域の子どもや青年たちに教育の機会を与え、健全な生活を送るために技術や職業訓練を促進する
2010年9月20日取材させていただきました。
「ドゥアン・プラティープ」とは、どんな困難があっても常に明かりが灯されていて、子どもたちは希望を持って発育していくことを意味しています。財団のシンボルマークには、その願いが込められているのです。こうした願いに対して、クロントイ地域では、人材開発センター、スラムチャイルドケア-センター、住民麻薬取締委員会、シーカーアジア財団等のNGOが次々と誕生し、協力してスラムの生活改善を目指していくようになりました。
そして教育を中心とし、多くの活動を進めるNGOとして、ドゥアン・プラティープ財団は、2008年に財団設立30周年を迎えます。
今回は「教育推進事業」の一部「ドゥアン・プラティープ幼稚園」を見学させていただきました。
場所がはっきり分からなかったので、MRT地下鉄クロントゥーイ駅からタクシーで向かいました。
10分程度で着いたのがこちら。
ドゥアンプラティープ財団の事務局です。
周りには foundation の文字がある看板や建物が、ぱっと見えただけで他に3箇所。
クロントゥーイのスラムに関係する財団と思われました。
ドゥアンプラティープ財団事務局のそばにあるのが、財団の運営する幼稚園。
今回見学させていただいた建物です。
建物は細長い作りになっており、入り口側に園児の食堂、奥に教室が並んでいました。
教室は一階に3室、二階に3室と図書室、パソコン教室があります。
教室はこんな感じで、オープンなつくりになっています。
廊下から壁がなすぐにく入れる教室。
廊下を挟んだ教室の反対側は遊具のある芝生の遊び場になっています。
教室は年齢によって別れており、約20名ほどの園児に対して1~2人の先生とお手伝いの方がいました。
子供の学習の様子。
とっても熱心に絵を書いている子供、積み木を並べている子供。
当たり前かもしれませんが、いろんな子供がいるんだよな、なんて思いました。
先生の周りには、できたよ!見て!と自分のやったことを見せたい子供がいっぱいでした。
今回はたまたま、日本からインターンで来ている大学生の方がいらっしゃいました。
夏休みを利用しての1ヶ月の滞在だそうです。
財団では年に数回このような受け入れも行っているそうです。
こちらは図書室。
ぱっと見て驚いたのがけっこう日本語と思われる本があることです。
聞くと、財団が必要としているのは「絵本」で、
絵本であれば特に言語は問わないとのことでした。
これは子供が大きくなったご家庭など、無理なくできる活動かもしれないと思いました。
こちらは食堂。
100名以上の園児が一緒にご飯を食べれます。
メニューは日替わりで献立が書かれています。
一緒に置かれているのが今日のメニュー。
これを毎日楽しみに見る園児もいそうですね。
幼稚園見学の後、スラム地区を少し案内していただきました。
スラム地区の率直な印象は、狭くてごみが多い。ということ。
ごみ収集車はとても入れない狭い路地。
収集する方が手押し車で集めるそうですが、間になっていないように見えました。
これはバスケットコート。
普段はこちらで遊んでいるそうですが、取材時9月は雨季で水が溜まってしまい使えないそうです。
こちらにもごみが多かったです。
ドゥアンプラティープ財団のそばにあるスラム地区入り口の通りの風景。
普通のタイの下町という感じです。
セブンイレブンもあり、この部分だけ見ると特別な地域という感じはしないかもしれません。
元々クロントゥーイのスラムは、仕事を求めてバンコクへ出てきた地方の労働者が、
低賃金の作業員などとしてクロントゥーイ港で就業するケースが多くなり、
その居住地として、元々居住に適さない空き地に住みできていった地区です。
このような背景により、元々の劣悪な生活環境に加え、立ち退きを迫られる、
公共サービスを受けられない、出生証明がないため子供が教育を受けられない、
などの問題が発生しました。
創始者のプラティープさんは「1日1バーツ学校」の設立など、これらの問題に取り組み、
1978年8月31日、アジアのノーベル賞といわれる「ラモン・マグサイサイ賞」(社会福祉部門)を
受賞しました。
現在クロントゥーイのスラムは、ドゥアン・プラティープ財団をはじめ、国内外のNGOの働きにより、
地域の発展、教育レベルの向上、麻薬・HIV/AIDS感染の予防など様々な取り組みが盛んに
行われていますが、まだ残されている問題は山積みという状況だそうです。
今回、突然の取材の依頼を快く引き受けてくださったラダパンさんはじめ
スタッフの皆様には厚く御礼申し上げます。
財団には、年間1500人もの日本人が訪れるそうです。
活動に興味をお持ちの方、ぜひ一度訪れてみることをお勧めします。
2010年9月20日取材させていただきました。
団体名(英語表記) | Duang Prateep Foundation | 連絡先 | Tel:+66-2-671-4045~8 email:dpffound@ksc.th.com |
団体名(日本語表記) | ドゥアン・プラテープ財団 | 活動地域 | バンコク |
住所 | Lock6, Art Narong Road, klong Toey Bangkok 10110 THAILAND | ホームページ | http://wsw.dpf.or.th http://jp.dpf.or.th |
団体の形態 | Fundation | 活動ジャンル | スラムの教育と自活の援助 |
運営母体 | タイ | ボランティア募集 | 送金/本、洋服などの寄付/現地ボランティア/日本語教師など |
活動内容
プラティープ先生はクロントイスラムにおける「一日一バーツ学校」などの取り組みが認められ、1978年8月31日、アジアのノーベル賞といわれる「ラモン・マグサイサイ賞」(社会福祉部門)を受賞しました。その時の奨励金2万ドル(当時のレートで402,500バーツ)を基金として「ドゥアン・プラティープ財団」を設立し、理事長にクリアンサック首相(当時)を迎えました。
現在実施している活動は、次の4つの分野に分けて行っています。
1、教育推進事業教育里親制度
○芸術プロジェクト
○難聴児教育
○おはなしキャラバン
○ドゥアン・プラティープ幼稚園
2、スラム地域開発事業
○スラム地区の幼稚園支援プロジェクト
○クロントイ信用組合
○高齢者プロジェクト
3、人材育成事業
○青少年育成プロジェクト
○エイズ予防対策プロジェクト
○「生き直しの学校」プロジェクト
4、緊急支援事業
○クロントイ消防隊
○津波プロジェクト
現在実施している活動は、次の4つの分野に分けて行っています。
1、教育推進事業教育里親制度
○芸術プロジェクト
○難聴児教育
○おはなしキャラバン
○ドゥアン・プラティープ幼稚園
2、スラム地域開発事業
○スラム地区の幼稚園支援プロジェクト
○クロントイ信用組合
○高齢者プロジェクト
3、人材育成事業
○青少年育成プロジェクト
○エイズ予防対策プロジェクト
○「生き直しの学校」プロジェクト
4、緊急支援事業
○クロントイ消防隊
○津波プロジェクト
活動理念
「ドゥアン・プラティープ」とは、どんな困難があっても常に明かりが灯されていて、子どもたちは希望を持って発育していくことを意味しています。財団のシンボルマークには、その願いが込められているのです。こうした願いに対して、クロントイ地域では、人材開発センター、スラムチャイルドケア-センター、住民麻薬取締委員会、シーカーアジア財団等のNGOが次々と誕生し、協力してスラムの生活改善を目指していくようになりました。
そして教育を中心とし、多くの活動を進めるNGOとして、ドゥアン・プラティープ財団は、2008年に財団設立30周年を迎えます。
私たちにすぐにできること
1.送金
財団では活動の資金にするための寄付金を募っております。
国際送金の御案内という形で可能です。
詳細は以下のページをご参照下さい。
国際送金の御案内
http://jp.dpf.or.th/?q=soukin
財団では活動の資金にするための寄付金を募っております。
国際送金の御案内という形で可能です。
詳細は以下のページをご参照下さい。
国際送金の御案内
http://jp.dpf.or.th/?q=soukin
今回は「教育推進事業」の一部「ドゥアン・プラティープ幼稚園」を見学させていただきました。
場所がはっきり分からなかったので、MRT地下鉄クロントゥーイ駅からタクシーで向かいました。
10分程度で着いたのがこちら。
ドゥアンプラティープ財団の事務局です。
周りには foundation の文字がある看板や建物が、ぱっと見えただけで他に3箇所。
クロントゥーイのスラムに関係する財団と思われました。
ドゥアンプラティープ財団事務局のそばにあるのが、財団の運営する幼稚園。
今回見学させていただいた建物です。
建物は細長い作りになっており、入り口側に園児の食堂、奥に教室が並んでいました。
教室は一階に3室、二階に3室と図書室、パソコン教室があります。
教室はこんな感じで、オープンなつくりになっています。
廊下から壁がなすぐにく入れる教室。
廊下を挟んだ教室の反対側は遊具のある芝生の遊び場になっています。
教室は年齢によって別れており、約20名ほどの園児に対して1~2人の先生とお手伝いの方がいました。
子供の学習の様子。
とっても熱心に絵を書いている子供、積み木を並べている子供。
当たり前かもしれませんが、いろんな子供がいるんだよな、なんて思いました。
先生の周りには、できたよ!見て!と自分のやったことを見せたい子供がいっぱいでした。
今回はたまたま、日本からインターンで来ている大学生の方がいらっしゃいました。
夏休みを利用しての1ヶ月の滞在だそうです。
財団では年に数回このような受け入れも行っているそうです。
こちらは図書室。
ぱっと見て驚いたのがけっこう日本語と思われる本があることです。
聞くと、財団が必要としているのは「絵本」で、
絵本であれば特に言語は問わないとのことでした。
これは子供が大きくなったご家庭など、無理なくできる活動かもしれないと思いました。
こちらは食堂。
100名以上の園児が一緒にご飯を食べれます。
メニューは日替わりで献立が書かれています。
一緒に置かれているのが今日のメニュー。
これを毎日楽しみに見る園児もいそうですね。
幼稚園見学の後、スラム地区を少し案内していただきました。
スラム地区の率直な印象は、狭くてごみが多い。ということ。
ごみ収集車はとても入れない狭い路地。
収集する方が手押し車で集めるそうですが、間になっていないように見えました。
これはバスケットコート。
普段はこちらで遊んでいるそうですが、取材時9月は雨季で水が溜まってしまい使えないそうです。
こちらにもごみが多かったです。
ドゥアンプラティープ財団のそばにあるスラム地区入り口の通りの風景。
普通のタイの下町という感じです。
セブンイレブンもあり、この部分だけ見ると特別な地域という感じはしないかもしれません。
元々クロントゥーイのスラムは、仕事を求めてバンコクへ出てきた地方の労働者が、
低賃金の作業員などとしてクロントゥーイ港で就業するケースが多くなり、
その居住地として、元々居住に適さない空き地に住みできていった地区です。
このような背景により、元々の劣悪な生活環境に加え、立ち退きを迫られる、
公共サービスを受けられない、出生証明がないため子供が教育を受けられない、
などの問題が発生しました。
創始者のプラティープさんは「1日1バーツ学校」の設立など、これらの問題に取り組み、
1978年8月31日、アジアのノーベル賞といわれる「ラモン・マグサイサイ賞」(社会福祉部門)を
受賞しました。
現在クロントゥーイのスラムは、ドゥアン・プラティープ財団をはじめ、国内外のNGOの働きにより、
地域の発展、教育レベルの向上、麻薬・HIV/AIDS感染の予防など様々な取り組みが盛んに
行われていますが、まだ残されている問題は山積みという状況だそうです。
今回、突然の取材の依頼を快く引き受けてくださったラダパンさんはじめ
スタッフの皆様には厚く御礼申し上げます。
財団には、年間1500人もの日本人が訪れるそうです。
活動に興味をお持ちの方、ぜひ一度訪れてみることをお勧めします。
国際部部長の「ラダパン」さんにインタビューさせていただきました
ラダパンさんについて
私は、好奇心が旺盛で幼稚園からずっと勉強が好きな子供でした。
ドゥアンプラティープ財団で働くようになったきっかけは、この財団で働く人と知り合ったことです。
私のような特に裕福でもない普通の人でも、他の人を助けることができること。
そのことに気づき、ドゥアンプラティープ財団で活動をはじめ、既に30年になりました。
日本の方へメッセージ
現在世界はどんどん既存の資源が減り、競争が激しい社会へと向かっています。
平等に生まれる子供ですが、「親に財力があるかかないか」その事実が、
子供時代に経験できること、そしてその選択ができる機会があるかどうかに大きく影響します。
そして、子供の頃の経験が、その人の一生を大きく左右するのです。
私たちは、全ての子供に教育の機会がある社会を、心から望みます。
それが幸福な社会を作る第一歩になると信じています。
私は、好奇心が旺盛で幼稚園からずっと勉強が好きな子供でした。
ドゥアンプラティープ財団で働くようになったきっかけは、この財団で働く人と知り合ったことです。
私のような特に裕福でもない普通の人でも、他の人を助けることができること。
そのことに気づき、ドゥアンプラティープ財団で活動をはじめ、既に30年になりました。
日本の方へメッセージ
現在世界はどんどん既存の資源が減り、競争が激しい社会へと向かっています。
平等に生まれる子供ですが、「親に財力があるかかないか」その事実が、
子供時代に経験できること、そしてその選択ができる機会があるかどうかに大きく影響します。
そして、子供の頃の経験が、その人の一生を大きく左右するのです。
私たちは、全ての子供に教育の機会がある社会を、心から望みます。
それが幸福な社会を作る第一歩になると信じています。
Posted by ナムジャイインターン at 22:22│Comments(0)